ストレスによって、身体的健康障害が起きる仕組み
ストレス反応が継続すると、精神症状が高じて病気になることがわかりました。
以下では、身体的な健康障害が起きる仕組みをご説明します。
①ストレスを受ける
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②大脳皮質:経験や記憶に基づき、その負担の大小や困難、苦痛の程度を大脳皮質で認知・評価
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③大脳辺縁系:感情の中枢である大脳辺縁系に伝達され、様々な感情を引き起こし、ストレスを軽減するために行動を起こす。
≪この緊張状態から不眠症、不安障害、うつ病などが起きる。≫
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④視床下部:大脳辺縁系で生じた感情を生じさせる神経細胞の興奮は、視床下部に伝わり、以下3つの系統につながります。
- 自律神経系(交感神経系、副交感神経系)
心臓・肺、胃腸、エネルギー調節へ影響⇒高血圧、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群
- 内分泌系(脳下垂体、副腎皮質・髄質)
糖産生、凝固能亢進、脂質代謝⇒糖尿病、心筋梗塞、脳卒中
- 免疫系(リンパ球、NK細胞など)
感染免疫低下、癌監視機能低下⇒風邪、気管支炎、慢性扁桃炎、癌の発生・成長促進
自律神経系、内分泌系、免疫系は互いにバランスをとり、影響を与え合います。
強い急性ストレスや持続的な慢性ストレス状態では、内分泌系、自律神経系の機能が活発になり、免疫系が抑制されます。このように身体のバランスが崩れると、いろんな健康障害が起きます。