Lesson7-1 セルフケア:コーピング

ストレス解消法は大きく分けると、①ストレスの原因に働きかける問題焦点型、②ストレス感情に働きかける情動焦点型の2つがあります。

根本的に解決したいなら①の方法が理想的ですが、他者や職場・社会との関わりにおいてはなかなかすぐに改善できるものではありません。

そこで、Lesson7では②のセルフケアをいくつかご紹介します。

コーピングとは

コーピングとは、あらかじめストレスに対する気晴らし・改善方法を多数用意しておいて、その中のものを繰り返し実行し、自分にとってどの気晴らしがストレスに効くのかを見つける作業のことです。

まず自分がストレスを受けた時に「どんな気晴らしをしたら気分が上がるか、ストレスを忘れられるか?」を考え、できるだけ多くリストアップすることから始まります。

気分が上がるようであればどんな小さなことでも良いので、数十~100個程度と、できるだけたくさん考えて、紙に書きだしていきましょう。

例えば、「お気にいりの入浴剤を使う」「好きな音楽を聞く」「チョコレートを食べる」「夕陽を眺める」などでもよいのです。

コーピングの意義

「なんだ、そんなことか」と思う方もおられるかもしれませんが、ストレスが蓄積し慢性化している場合、脳がストレス思考にはまってしまい、更なるストレスや病気につながります。

コーピングは、自分でストレス解決方法を考え出すという作業が、固まった思考方法をときほぐし、意欲や実行する機能をつかさどる前頭葉を活性化させる効果があります。

結果的に、ストレスに反応しやすい思考を脱し、ストレスを受けてもすぐ切り替えができ、ダメージを受けにくい状態にできるのです。

コーピングを考え出すヒント

「100個も考え出すとなると、それだけでめげそう・・・。」という方は、以下の切り口で、「ある意味どうでもいいけれど、私にとっては気持ちのよいこと」を思い出してみてください。

①一人でやるか、皆でやるか

読書、それともわいわい飲み会やカラオケ?

②時間

家で5分で済むか、半日かけて温泉に行くか

③時間帯

朝やるか(例:ベッドの中で上質な紅茶を飲む)、昼やるか、夜やるか(例:寝る前のプチヨガ)

④コミュニケーション系、発散系、リラクゼーション系、飲食系、鑑賞や学び系、香り系

友人とおしゃべり、運動やカラオケ、瞑想やヨガ、適度な飲酒や食べ放題、テレビや美術館・博物館、アロマやコーヒー・紅茶

⑤費用

無料、足つぼマッサージで3000円、日帰り温泉なら月1回くらいはできるかな?

⑥場所

自宅、電車通勤中、社内の自席、ヨガスタジオ?

意外と思いつきませんか?
すでに、ご自分で実践されているものもあるかもしれませんが、改めて書き出すことが大切です。

まとめ

・ストレス解消法は大きく分けると、①ストレスの原因に働きかける問題焦点型、②ストレス感情に働きかける情動焦点型の2つがあります。

・コーピングとは、あらかじめストレスに対する気晴らし・改善方法を多数用意し、自分にあうものを見つけ出すこと。