治療が必要な状態とは
自分が当事者の場合、受診のハードルが高いと感じることもあると思います。
周囲が「いつもと違う行動が続くので、ちょっと何かある」と気づいてあげることが早期受診につながります。
例えば以下のような状態が続くと要注意です。
午前:
生活時間の不規則化、起きられない、遅刻・早退・欠勤の増加、眠そうな様子、服装や身だしなみの乱れ、やつれた表情、酒臭、あいさつをしなくなる、目が合わなくなる
昼食:
食事をとらなくなる、雑談を避ける、食べることを面倒がる、メニューを選べない、人と食事することを避ける
午後:
昼寝・居眠りが増える、離席が増える
業務:
集中力の低下、能率の低下、ミスの増加
対人関係:
孤立、協調性の低下、トラブルの増加
行動の逸脱:
アルコール依存、異性トラブル、ギャンブル、暴力 など
周囲のケア
同僚や友人知人に対して、「精神科を受診したら?」と単刀直入には言い出しにくいものです。
このような話をするには、信頼関係が必要です。
職場や家庭でのストレス要因を改善しても、まだ本人の調子が悪いときは心の問題が隠れている可能性が高いでしょう。
気をつけることは、医療機関の受診をすすめる際に「あなたはうつだから受診したほうがいい」などと、心の問題をダイレクトに指摘しないことです。
相手は強い抵抗感を感じ、プライバシーの面も心配になります。「自分は医者や薬に頼るほど弱くない」と思っている人もいるので、逆効果にもなり得ます。
例えば「2か月も眠れないのはしんどいよね、体力が落ちて大病をしないようにお医者さんに相談してみたら?」「頭痛っていろいろな病気が隠れているから、一度調べてみたら?」など、身体の問題として話をすると、スムーズに受け入れてもらえるでしょう。
以上は、余裕のある場合です。もし自殺を示唆したり、異様に興奮したりして、事故につながる可能性があるときは、迷わずに強く受診をすすめましょう。本人が拒否する場合は、家族や親類と連絡をとりましょう。

まとめ
・周囲が「いつもと違う行動が続くので、ちょっと何かある」と気づいてあげることがその人の早期受診につながる。
・心の問題として指摘せず、身体の問題として話をするとスムーズ。
・自殺や異様な興奮のときは、強く受診をすすめる。