日本では年間3万人が自殺しています。年齢別では、20代から30代における死因の第一位となっています。背景にはうつ病が疑われ、被雇用者の自殺の7割はうつ病だという報告もあります。
自殺なんて周囲ではきいたことがない、と思われる方も多いでしょう。しかし、日本財団自殺意識調査2016によると
「4人に1人が、本気で自殺したいと考えたことがある」
「自殺未遂経験者は全国で53万人超(推計)」
「5人に1人が、身近な人を自殺で亡くしている」
「20代は、3人に1人が本気で死にたいと考えたことがある」
という結果が出ています。
自殺は決して他人事ではなく、あなたの知り合いが突然消えてしまう可能性もあるのです。
そしてその陰にうつ病が潜んでいる可能性は、かなり高いのです。
自殺危険度チェック
自殺を考えている人は、信号を発しています。誰かに分かってもらいたい、止めてもらいたいという人が大半です。それに気づいてあげることができればいいですね。
以下のような状態にある時は、「死にたいと思っている?」と直接的にきいてしまってよいでしょう。
相手に自殺という選択肢を与えたり、気分を害するのではと心配される方もいますが、自殺予防NPOによると、「死についてたずねる勇気」が大切だそうです。相手がつらい気持ちを話し始めるきっかけになるからです。
・「自分なんかいないほうがよい」「生きていても無駄」「終わりにしたい」「何もかも投げ出したい」「誰もいない場所に行きたい」などの発言
・身辺整理
・財産などを手放す
・外見や行動が、良くも悪しくも急激に変化する
・自分抜きの将来の計画を立てる
・ひきこもる
自殺から救うために
①落ち込んでいて今にも自殺をしそうな人には、むやみに身体接触してはいけません。
②絶対に1人にしてはいけません。
③救急に助けを求めましょう。家族に迎えに来てもらう、119番、救急外来や精神疾患をみてもらえる医療機関にいきます。
④アルコールやドラッグを使用していたら、やめるように言います。
⑤自殺に結びつく道具を遠ざけます。
⑥話せる環境を作り、傾聴しましょう。無理な励まし、アドバイス、一般論などを避け、とにかく経緯を持って誠実に聞きましょう。相手の感情を否定してはいけません。
自殺に関する法整備について
2016年に自殺対策基本法が改正・施行されました。2006年に成立した、同法律では、自殺を「追い詰められた死」と位置付けました。
その上で未然に防ぐための啓発や教育(自殺予防)、自殺を考えている人へのサポート(危機介入)、自殺が起こった時の対応(事後対応)を社会的な取り組みとしたのが特徴です。
これまで都道府県が行っていた基本計画策定が、市町村にも義務付けられ、自殺対策が身近になったといえます。例えば全都道府県と政令指定都市に「地域自殺対策推進センター」が設置されました。
2012年に改定された自殺対策大綱では、精神科医療体制の充実、若者対策や自殺未遂者支援が重視されるようになり、性的少数者の支援も、初めて明記されています。
年間3万人を超える自殺者対策に、国をあげて取り組むための枠組みが整えられつつあります。
自殺予防お役立ちリンク
こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
電話をかけた所在地の公的相談機関につながります。相談対応日時は地域により異なります。
0570-064-556
自殺予防 いのちの電話(日本いのちの電話連盟)
http://www.find-j.jp
0120-783-556(毎月10日午前8時~翌午前8時まで)
0570-783-556(午前10時から午後10時まで、ナビダイヤル受付)
いのち支える相談窓口一覧(自殺総合対策推進センター)
悩んでいるご本人、心配する家族や友人のために、都道府県や支店と死別の相談窓口一覧。
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php